オカヤドカリの習性
【 夜 行 性 】
オカヤドカリは夜行性で、夕暮れ以降に良く動き回り、採食行動もとるといわれ
ていますが、曇りの日や雨の日は日中でも動いていることがあるようです。
したがって、飼育下でも夕方エサを与える方がオカヤドカリの生活のリズムに
あっているかもしれません。
【 産卵 / 幼生期 / 上陸 】
オカヤドカリは海で産卵し、孵化した幼生はゾエアと呼ばれるプランクトンとして
海で成長しグラウコトエと呼ばれる時期を経て、ヤドカリの姿になって上陸し、
その後、沿岸の陸地で一生を過ごします。
野生に生息しているものの寿命は20年以上といわれています。
【 エラ呼吸 / 皮膚呼吸 】
オカヤドカリの成体は陸棲生活に適応していますが、呼吸は肺呼吸ではなく
エラ呼吸と腹部の内側の薄い皮膚を通しての皮膚呼吸をしています。
完全に乾いてしまうと、呼吸ができずに死んでしまうので、常に適度な空中
湿度(70%前後)を保つことが大切です。
【 脱 皮 】
オカヤドカリは、エビやカニなどと同様に脱皮を繰り返して成長していきます。
小さい時ほど頻繁に、大きくなるにつれ、その回数も減ってきます。
脱皮の時期は非常に不活発になり、貝殻から出て死んでしまったのでは? と
間違える人もいるほどです。 脱皮直後は表皮も柔らかく無防備な状態なので
砂に潜る個体も少なくありません。 脱皮しそうな個体は物陰に隠れ潜んだり
砂に潜ったりしますので、別の容器に移して安全に脱皮させる方法もあります。
健全な脱皮には適度の湿度とカルシウムの摂取が必要です。

【 宿 替 え 】
ヤドカリ自身は脱皮を繰り返して成長しますが、借り物の貝殻は成長しません。
そこで、体が大きくなるにつれ貝殻を替えていく必要がでてくるわけです。
柔らかい腹部を守るために様々な巻貝の貝殻やカタツムリの貝殻などを好んで
利用しています。
【 自 切 / 再 生 】
一部のトカゲが身の危険を感じた時にシッポを自切して逃げるように、ヤドカリも
ハサミや脚を自切することがあります。 しかし、それらは脱皮を繰り返すごとに
再生してきます。 ですから、たまたま脚が一本少ない個体を入手したとしても
健康に飼育していれば再生して、元に戻ります。